韓国語を勉強し始めると、最初に壁にぶつかるのが「助詞」です。「은と는って何が違うの?」「이/가と을/를の使い分けがわからない!」そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
この記事では、韓国語の助詞を基礎から丁寧に解説します。例文をたくさん使って、実際の使い方まで詳しく説明するので、初心者の方でも必ず理解できます。
※この記事はアフィリエイトを利用しています
目次
- 韓国語の助詞とは?
- 主格助詞:이/가(〜が)
- 補助助詞:은/는(〜は)
- 이/가と은/는の違いと使い分け
- 目的格助詞:을/를(〜を)
- 場所の助詞:에、에서
- その他の重要助詞
- 助詞が省略されるケース
- よくある間違いと注意点
- 練習問題
- まとめ
1. 韓国語の助詞とは?
助詞は、名詞の後ろにつけて、その名詞が文の中でどんな役割を果たしているかを示す言葉です。日本語の「は」「が」「を」「に」などと同じ働きをします。
韓国語の助詞には、日本語と似ている部分も多いですが、使い分けのルールが異なる部分もあります。特に重要なのがパッチム(終声)の有無によって形が変わることです。
パッチムとは?
パッチムとは、ハングルの下につく子音のことです。
パッチムがある例:
- 한국(韓国)→「국」の「ㄱ」がパッチム
- 일본(日本)→「본」の「ㄴ」がパッチム
- 학생(学生)→「생」の「ㅇ」がパッチム
パッチムがない例:
- 나(私)→パッチムなし
- 사과(りんご)→「과」はパッチムなし
- 커피(コーヒー)→「피」はパッチムなし
この「パッチムの有無」によって、助詞の形が変わります。これが韓国語の助詞の最大の特徴です。
2. 主格助詞:이/가(〜が)
主格助詞「이/가」は、日本語の「〜が」に相当します。文の主語を示す助詞です。
使い分けのルール
- パッチムあり → 이
- パッチムなし → 가
例文
パッチムありの場合(이)
책이 있어요. (本があります)
책(本)→「ㄱ」パッチムあり→「이」
학생이 공부해요. (学生が勉強します)
학생(学生)→「ㅇ」パッチムあり→「이」
집이 크다. (家が大きい)
집(家)→「ㅂ」パッチムあり→「이」
밥이 맛있어요. (ご飯がおいしいです)
밥(ご飯)→「ㅂ」パッチムあり→「이」
パッチムなしの場合(가)
나가 해요. (私がやります)
나(私)→パッチムなし→「가」
사과가 달아요. (りんごが甘いです)
사과(りんご)→「과」はパッチムなし→「가」
커피가 좋아요. (コーヒーが好きです)
커피(コーヒー)→「피」はパッチムなし→「가」
누가 왔어요? (誰が来ましたか?)
누구(誰)→「구」はパッチムなし→「가」
이/가を使う場面
- 新しい情報を紹介する時
- 고양이가 있어요. (猫がいます)
- 疑問詞と一緒に使う時
- 누가 했어요? (誰がやりましたか?)
- 뭐가 좋아요? (何が好きですか?)
- 対比や強調をする時
- 나가 할게요. (私がやります)※他の人ではなく私が
3. 補助助詞:은/는(〜は)
補助助詞「은/는」は、日本語の「〜は」に相当します。主題を示す助詞です。
使い分けのルール
- パッチムあり → 은
- パッチムなし → 는
例文
パッチムありの場合(은)
책은 재미있어요. (本はおもしろいです)
책(本)→「ㄱ」パッチムあり→「은」
학생은 공부를 해요. (学生は勉強をします)
학생(学生)→「ㅇ」パッチムあり→「은」
집은 서울에 있어요. (家はソウルにあります)
집(家)→「ㅂ」パッチムあり→「은」
한국은 아시아에 있어요. (韓国はアジアにあります)
한국(韓国)→「ㄱ」パッチムあり→「은」
パッチムなしの場合(는)
나는 학생이에요. (私は学生です)
나(私)→パッチムなし→「는」
사과는 과일이에요. (りんごは果物です)
사과(りんご)→「과」はパッチムなし→「는」
커피는 안 마셔요. (コーヒーは飲みません)
커피(コーヒー)→「피」はパッチムなし→「는」
오늘은 날씨가 좋아요. (今日は天気が良いです)
오늘(今日)→「ㄹ」パッチムあり→「은」
은/는を使う場面
- 既知の情報や話題を提示する時
- 이 책은 재미있어요. (この本はおもしろいです)
- 対比を表す時
- 커피는 좋아하지만 차는 싫어해요. (コーヒーは好きですがお茶は嫌いです)
- 一般的な事実を述べる時
- 한국어는 어려워요. (韓国語は難しいです)
4. 이/가と은/는の違いと使い分け
これが韓国語学習者が最もつまずくポイントです。両方とも日本語では「は」「が」と訳せますが、使い分けには明確なルールがあります。
基本的な違い
| 助詞 | 役割 | 使う場面 | 日本語 |
|---|---|---|---|
| 이/가 | 主格助詞 | 新情報、疑問詞、強調 | 〜が |
| 은/는 | 補助助詞 | 既知情報、対比、主題 | 〜は |
詳しい使い分け
パターン1:新情報 vs 既知情報
새로운 정보(新しい情報)→ 이/가
A: 저기 뭐가 있어요? (あそこに何がありますか?)
B: 고양이가 있어요. (猫がいます)
→ 猫の存在は新情報なので「가」
알고 있는 정보(既知の情報)→ 은/는
A: 고양이가 뭐 해요? (猫は何をしていますか?)
B: 고양이는 자요. (猫は寝ています)
→ 猫については既に話題に出ているので「는」
パターン2:疑問詞には必ず이/가
疑問詞(누구、뭐、어디など)には必ず「이/가」を使います。
누가 왔어요? (誰が来ましたか?) ○
누구는 왔어요? (×間違い)
뭐가 좋아요? (何が好きですか?) ○
뭐는 좋아요? (×間違い)
어디가 아파요? (どこが痛いですか?) ○
어디는 아파요? (×間違い)
パターン3:対比を表す時は은/는
2つ以上のものを比較する時は「은/는」を使います。
사과는 달지만 레몬은 셔요.
(りんごは甘いですがレモンは酸っぱいです)
나는 학생이지만 언니는 회사원이에요.
(私は学生ですが姉は会社員です)
한국어는 재미있지만 수학은 어려워요.
(韓国語はおもしろいですが数学は難しいです)
パターン4:形容詞・存在文では이/가
形容詞や存在を表す文では「이/가」を使うことが多いです。
날씨가 좋아요. (天気が良いです)
시험이 어려워요. (試験が難しいです)
시간이 없어요. (時間がありません)
돈이 많아요. (お金がたくさんあります)
同じ文でも意味が変わる例
코끼리가 코가 길어요. (象は鼻が長いです)
→ 코끼리(象)は主題なので本来は「는」だが、
ここでは特定の象を指しているので「가」も可能
철수가 학생이에요. (チョルスが学生です)
→ 新情報として紹介
철수는 학생이에요. (チョルスは学生です)
→ チョルスについての説明、または他の人と対比
5. 目的格助詞:을/를(〜を)
目的格助詞「을/를」は、日本語の「〜を」に相当します。動作の対象を示します。
使い分けのルール
- パッチムあり → 을
- パッチムなし → 를
例文
パッチムありの場合(을)
책을 읽어요. (本を読みます)
책(本)→「ㄱ」パッチムあり→「을」
밥을 먹어요. (ご飯を食べます)
밥(ご飯)→「ㅂ」パッチムあり→「을」
음악을 들어요. (音楽を聴きます)
음악(音楽)→「ㄱ」パッチムあり→「을」
한국어를 공부해요. (韓国語を勉強します)
※어は「ㅓ」で終わるのでパッチムなし→「를」
パッチムなしの場合(를)
커피를 마셔요. (コーヒーを飲みます)
커피(コーヒー)→「피」はパッチムなし→「를」
영화를 봐요. (映画を見ます)
영화(映画)→「화」はパッチムなし→「를」
친구를 만나요. (友達に会います)
친구(友達)→「구」はパッチムなし→「를」
사과를 사요. (りんごを買います)
사과(りんご)→「과」はパッチムなし→「를」
を/をの使い方のポイント
나는 커피를 마셔요. (私はコーヒーを飲みます)
→ 나(主語)+는+커피(目的語)+를+마셔요(動詞)
학생이 책을 읽어요. (学生が本を読みます)
→ 학생(主語)+이+책(目的語)+을+읽어요(動詞)
친구가 영화를 봐요. (友達が映画を見ます)
→ 친구(主語)+가+영화(目的語)+를+봐요(動詞)
6. 場所の助詞:에、에서
場所を表す助詞は、状況によって使い分けます。
に(場所):에
存在や到着地点を示す時に使います。
집에 있어요. (家にいます)
→ 存在する場所
학교에 가요. (学校に行きます)
→ 移動の到着地点
서울에 살아요. (ソウルに住んでいます)
→ 居住地
책상에 책이 있어요. (机に本があります)
→ 物の位置
で(場所):에서
動作が行われる場所を示す時に使います。
학교에서 공부해요. (学校で勉強します)
→ 動作が行われる場所
집에서 쉬어요. (家で休みます)
→ 動作が行われる場所
식당에서 밥을 먹어요. (食堂でご飯を食べます)
→ 動作が行われる場所
회사에서 일해요. (会社で働きます)
→ 動作が行われる場所
に vs で の使い分け
집에 있어요. (家にいます) ○
집에서 있어요. (×間違い)
→ 存在なので「에」
집에서 쉬어요. (家で休みます) ○
집에 쉬어요. (×間違い)
→ 動作なので「에서」
簡単な見分け方:
- 있다(いる・ある)、살다(住む)、가다/오다(行く/来る) → 에
- その他の動作動詞 → 에서
7. その他の重要助詞
と:와/과
「〜と」を表す助詞です。
- パッチムあり → 과
- パッチムなし → 와
친구와 영화를 봐요. (友達と映画を見ます)
친구(友達)→「구」はパッチムなし→「와」
사과와 바나나를 샀어요. (りんごとバナナを買いました)
사과(りんご)→「과」はパッチムなし→「와」
학생과 선생님이 왔어요. (学生と先生が来ました)
학생(学生)→「ㅇ」パッチムあり→「과」
口語では하고もよく使われます:
친구하고 영화를 봐요. (友達と映画を見ます)
→ パッチムに関係なく「하고」が使える
に(時間):에
時間を表す時に使います。
3시에 만나요. (3時に会います)
월요일에 학교에 가요. (月曜日に学校に行きます)
아침에 운동해요. (朝に運動します)
2023년에 졸업했어요. (2023年に卒業しました)
から:에서、부터
- 에서:場所の出発点
- 부터:時間の開始点
집에서 학교까지 30분이에요.
(家から学校まで30分です)
9시부터 6시까지 일해요.
(9時から6時まで働きます)
まで:까지
終点を示します。
서울까지 가요. (ソウルまで行きます)
10시까지 공부해요. (10時まで勉強します)
어디까지 왔어요? (どこまで来ましたか?)
の:의
所有や所属を表します。ただし、会話では省略されることが多いです。
나의 책 = 내 책 (私の本)
친구의 집 = 친구 집 (友達の家)
한국의 문화 (韓国の文化)
も:도
「〜も」を表します。パッチムに関係なく「도」を使います。
나도 학생이에요. (私も学生です)
커피도 좋아해요. (コーヒーも好きです)
책도 읽고 영화도 봐요. (本も読んで映画も見ます)
8. 助詞が省略されるケース
韓国語では、会話の中で助詞が省略されることがよくあります。
省略されやすい助詞
을/를(〜を)
밥 먹어요. (ご飯食べます)
→ 正式には「밥을 먹어요」だが「을」が省略
커피 마셔요? (コーヒー飲みますか?)
→ 「커피를 마셔요?」の「를」省略
이/가(〜が)
날씨 좋아요. (天気いいですね)
→ 「날씨가 좋아요」の「가」省略
시간 없어요. (時間ありません)
→ 「시간이 없어요」の「이」省略
은/는
나 학생이야. (私、学生だよ)
→ 「나는 학생이야」の「는」省略
省略できない助詞
- 에、에서:場所や時間の助詞は省略しにくい
- 도:「〜も」の意味が重要なので省略しない
- 까지、부터:範囲を示すので省略しない
9. よくある間違いと注意点
間違い1:パッチムの判断ミス
✗ 책를 읽어요
○ 책을 읽어요
→ 책は「ㄱ」パッチムあり→「을」
✗ 커피을 마셔요
○ 커피를 마셔요
→ 커피は「피」でパッチムなし→「를」
間違い2:이/가と은/는の混同
✗ 누구는 왔어요?
○ 누가 왔어요? (誰が来ましたか?)
→ 疑問詞には必ず이/가
✗ 날씨는 좋아요
○ 날씨가 좋아요 (天気が良いです)
→ 形容詞文では이/가が自然
間違い3:에と에서の混同
✗ 집에 공부해요
○ 집에서 공부해요 (家で勉強します)
→ 動作なので「에서」
✗ 학교에서 있어요
○ 학교에 있어요 (学校にいます)
→ 存在なので「에」
間違い4:의の過剰使用
✗ 나의 친구의 집에 갔어요
○ 내 친구 집에 갔어요 (私の友達の家に行きました)
→ 会話では「의」を省略するのが自然
10. 練習問題
助詞を理解できたか、練習問題で確認しましょう。適切な助詞を選んでください。
問題1:基本的な助詞
- 나___ 학생이에요. (私は学生です)
- 책___ 있어요. (本があります)
- 밥___ 먹어요. (ご飯を食べます)
- 친구___ 만나요. (友達と会います)
- 학교___ 가요. (学校に行きます)
問題2:이/가 vs 은/는
- 누___ 왔어요? (誰が来ましたか?)
- 고양이___ 귀여워요. (猫がかわいいです)
- 커피___ 좋아하지만 차___ 싫어해요. (コーヒーは好きですがお茶は嫌いです)
- 날씨___ 좋아요. (天気が良いです)
- 이 영화___ 재미있어요. (この映画はおもしろいです)
問題3:을/를
- 음악___ 들어요. (音楽を聴きます)
- 사과___ 사요. (りんごを買います)
- 한국어___ 공부해요. (韓国語を勉強します)
- 영화___ 봤어요. (映画を見ました)
- 물___ 마셔요. (水を飲みます)
問題4:에 vs 에서
- 집___ 있어요. (家にいます)
- 학교___ 공부해요. (学校で勉強します)
- 서울___ 살아요. (ソウルに住んでいます)
- 식당___ 밥을 먹어요. (食堂でご飯を食べます)
- 도서관___ 가요. (図書館に行きます)
解答
- 는 (나는)
- 이 (책이)
- 을 (밥을)
- 와/하고 (친구와/친구하고)
- 에 (학교에)
- 가 (누가)
- 가 (고양이가)
- 는、는 (커피는、차는)
- 가 (날씨가)
- 는 (영화는)
- 을 (음악을)
- 를 (사과를)
- 를 (한국어를)
- 를 (영화를)
- 을 (물을)
- 에 (집에)
- 에서 (학교에서)
- 에 (서울에)
- 에서 (식당에서)
- 에 (도서관에)
11. まとめ
韓国語の助詞は、最初は複雑に感じるかもしれませんが、パターンを理解すれば必ずマスターできます。
重要ポイントのおさらい
- パッチムの有無で形が変わる
- パッチムあり:이、은、을、과
- パッチムなし:가、는、를、와
- 이/가と은/는の使い分け
- 이/가:新情報、疑問詞、強調
- 은/는:既知情報、対比、主題
- を:을/를
- 動作の対象を示す
- 場所の助詞
- に(存在・到着):에
- で(動作):에서
- 会話では助詞が省略されることも多い
- 特に을/를、이/가は省略されやすい
上達のためのアドバイス
毎日少しずつ練習する 助詞は使いながら覚えるのが一番です。毎日簡単な文を作る練習をしましょう。
ドラマや音楽で耳から覚える ネイティブがどう使っているかを聞くことで、自然な使い方が身につきます。
間違いを恐れない 最初は間違えて当然です。間違いを通して学ぶことができます。
パッチムの判断に慣れる パッチムの有無を瞬時に判断できるようになると、助詞の使い分けがスムーズになります。
助詞をマスターすれば、韓国語の文章がずっとスムーズに作れるようになります。焦らず、一つずつ確実に身につけていきましょう!
おすすめ教材:助詞をもっと深く学びたい方へ
助詞の基本を理解したら、次は実践的な練習を重ねることが大切です。体系的に学びたい方には、以下の教材がおすすめです。
『できる韓国語 初級I』
こんな方におすすめ:
- 韓国語を基礎から体系的に学びたい
- 助詞だけでなく文法全体を理解したい
- 練習問題で実力を確認したい
- 音声CDで発音も一緒に学びたい
この本の特徴:
『できる韓国語 初級I』は、韓国語教育の現場で最も使われている定番テキストです。助詞の説明が非常に丁寧で、今回の記事で学んだ内容をさらに深く、実践的に学ぶことができます。
特に優れているのは、助詞の使い分けを豊富な例文と練習問題で身につけられる点です。「이/가」と「은/는」の違いについても、複数の章にわたって段階的に説明されているため、自然と理解が深まります。
付属のCDには、韓国語ネイティブによる音声が収録されており、助詞を含む文章を正しい発音で聞くことができます。目で見て理解するだけでなく、耳からも学べるのが大きな特徴です。
実際の学習者の声: 「助詞の使い分けがこの本でようやく理解できました」 「例文が実用的で、すぐに使える表現ばかり」 「CDを聞きながら練習すると、自然と口から出てくるようになった」
この記事で助詞の基礎を学んだあなたなら、『できる韓国語 初級I』でさらにステップアップできるはずです。助詞をマスターして、より自然な韓国語を話せるようになりましょう。
→ 楽天市場で『【送料無料】できる韓国語 初級1』をチェックする
その他のおすすめ参考書
『韓国語文法語尾・助詞辞典 [ 李姫子 ]』 助詞を含む韓国語文法を網羅的に学びたい方向け。辞書のように使える便利な一冊です。
『韓国語能力試験TOPIK1〈初級〉完全対策 新試験対応! [ 韓国語評価研究所 ]』 助詞を含む初級文法を、試験対策を通して学べます。実践的な問題演習ができます。
화이팅!(ファイティン!=頑張って!)
この記事が役に立ったら、ぜひ実際に例文を声に出して練習してみてください。使えば使うほど、自然と身についていきますよ!

コメント